2015年4月29日水曜日

アトピー治療としての掃除 布団・寝具編



①カビ・細菌・ダニなどが少ない住環境を整えるの中の一つして今回は布団・寝具について書きます。


布団・寝具にはカビが生えることもありますが、なんといっても問題はダニです。




僕は一度、ダニでものすごいアトピー症状がでたことがあり、ダニだと気がつくまで半年ほど地獄の日々を送った経験があります。ダニは本当に恐ろしいアトピーの原因です。


しかし、一方でダニは他のカビや細菌などに比べてとても対処がしやすいという一面があります。
少し気をつけるだけでダニに関しては完璧に対処できます。
以下、布団・寝具のダニの対処の仕方を書きたいと思います。



ダニの検査をしよう



ダニの特徴はなんといっても自分で簡単に検査ができるという点につきます。
僕はアサヒフードアンドヘルスケアのDaniScan を買ってあり、それを使っています。

しかしながら、詳細はわからないのですが、現在、DaniScanはamazon や楽天では売り切れとなっており、アサヒフードアンドヘルスケアでは商品がなくなっています。


代わりに、以下のような商品があるようです。
ダニ検査用マイティチェッカー

ファステスト ダニ検査キット




本当に絶大な効果、検査ができるって偉大


自宅でのダニ検査はアトピーの方は試してみると良いです。
何と言っても、これでダニがでてたらでなくなるまで対策すればいいのですがから、わかりやすく効果は絶大なものがあります。

ちなみに、僕がダニで壮絶なアトピーが出た時には、布団や靴・一部の衣服でDaniScanでMAXの値がでていました。

びっくりして、その日から布団をビニールにしまって、靴や衣類はクリーニング、ダニ対策布団を買ってきて寝たところ、アトピーがどんどん治っていきました。

検査の力というのは本当に偉大です。可視化できるだけでここまで対策がしやすくなるのかと思い知らされます。
この検査ができるというところがダニがとても対策しやすい最大の理由です。


ただし、ダニだけでは多分完治はしない



ただし、僕はダニだけで完治はしなかったので、基本的にはダニ対策は絶対に必要なことですが、それだけでは治らないことが多いのではないかと考えています。アトピーの本当の原因とは?に書いた通り、アトピーの原因の根本にあるのは体のどこか一部のカビ・細菌への感染であり、それにより体の免疫が高まって、ダニにものすごく過敏に反応するようになっているのだと考えています。


だから、ダニを取り除くことは非常に重要なことですが、その奥にはさらなる原因が隠れているので、ダニを取り除いたあとで、さらにそこをつめて完治させていくことになると思います。(参考 : 本当に効くアトピーの治し方


ちなみに、今は1年に1度くらい布団やまくらを検査していますが、このキットでは全く検出できないレベルに維持できています。
次から、具体的にどういう対策をしているのかを書きたいと思います。



ダニ対策

ダニ対策として僕がまず、言いたいことは、布団を干す・掃除機をかけるということがあまり効果がないことです。もちろん、完璧に毎日行えば一定の効果がでると思いますが、僕は頻繁にやっているつもりでしが、大量のダニが発生していました。
それではどうするか。

ダニ対策は超簡単、高密度タイプの防ダニ製品を使う

実際のところ、ダニ対策は超簡単で、布団と布団シーツを高密度タイプの防ダニのものにするだけで大丈夫です。

防ダニの布団製品にはダニ忌避剤を染み込ませているものと、布の密度を高めてダニが侵入できなくしている高密度タイプのものがあります。僕は高密度タイプの方しか使ったことがないのですが、高密度タイプ超オススメです。ばっちり防げます。



基本的に高密度製品を使うことでダニは布団の中に入りませんし、ダニの餌になる人の皮脂なども布団の中に入らないので、ダニは布団の表面にしかいない状態になります。表面では実質ほぼ繁殖できないので、根本的にダニを防ぐことができます。


まず、ダニやダニの餌である人間の皮脂が自由に出入りして壮大なダニの巣となる布団を、なんとか干したり、掃除機をかけて清潔に保とうとするには無理があります。絶対に布団・布団シーツを高密度のものにするべきです。

ただし、アトピービジネスに気をつけて



僕はアトピービジネスに引っかからないためにも、アトピーのためのすべてのことについて、高額なお金は使わないようにした方が良いと思います。アトピーはお金をかけなくても治ります。
というか、高い商品はただの金儲けの道具なので基本的にその時点で買う価値がないと思います。僕は今思い返して、アトピーを治すまでに本当に有効だったもので高額なものは一つもありません。高いものは安心して買わないで大丈夫です。試す必要はありません。



なので、僕は防ダニの布団も見つけたなかで、高密度タイプでなるべく安いものにしています。特にどの商品ともこだわっていません。

ちなみに、今使っているのはニトリで見つけた5,000円くらいの防ダニ布団カバーで、布団自体は今は一般の普通の布団を使用していますが、特にダニは発生していません。枕はもはや店で見つけて布の目が細かそうだった、1000円以下の枕とカバーですが何の問題もないですね。



あとは、確証はないのですが、ダニが発生した時僕は羊毛の布団を使用していたので、それ以来絶対に羊毛の布団は買わないことにしています。ダニが発生しにくそうなのでポリエステルの布団を選ぶことが多いです。



あとは普通に定期的に干して、乾燥させてカビが生えないように清潔していれば問題なくダニもカビも発生しないと思います。


布団シーツの洗濯の仕方に関しては、また、いろいろあるのですが、それは、また、洗濯に関してのところに書きたいと思います。

2015年4月26日日曜日

現代は本当に清潔か? 衛生仮説を信じるとアトピーは治らない

現代は清潔すぎる?



僕はいつからかこんな話を度々聞いたことがあった。
アトピーやアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患は、現代が清潔すぎるのが原因であり、多少、不潔な環境の方が免疫形成がうまくいき、アレルギー疾患が起きないのだと。


この話は、一般にもかなり浸透していて、聞いたことがある人が多いんじゃないかと思う。

正直、僕は昔なんとなくこの説が好きで、昔は自分の周りを過度に掃除するのは良くないと思っていた。
また、僕は自然信仰が強かったので、現代的な化学物質を多く含んだものなどはなるべく避け、自然のものを食べるようにしており、
生活も大手メーカーからでている化学的な消毒剤などは一切使わず、自然にできる範囲で過度にしないようという考え方だった。


しかし、結果としてはそうしていたときにはアトピーはずっと治らなかった。


僕は本当は自分で物事を考えていなかった



今考えると、なんでそんな検証されていない世間の通説に流されて自分の行動を決めてしまっていたのだろう思う。
なんでもっと、いろんな人の意見を聞いて、自分で考え、一つ一つ検証しながら自分の信じるものを探していかなかったのだろう。


僕はアトピーを治らない病気にしているのは、イメージや先入観だけで、物事を判断することだと思う。
特に、アトピーの本人や身内は真剣に悩んでいても、周囲の人はほとんど考えることなく、どこかで聞いてきた話を、
大して深く考えず、説教のように言ってきたりすることがある。ひどいものでは、アトピーは掻かなければ治るとか、
精神が弱いのだとかそんなことをいう人までいる。


しかし、それに惑わされてはいけない。世の中には意外なほど根拠もなく適当に物事を言う人が多い。
医者や学者が言っていることでも、世間で通説になっていることでも、自分に関わる重要なことは自分で考えなくてはいけない。
周りがいうことを鵜呑みにしていたら治るアトピーが治らなくなってしまうのだ。
(現実問題アトピーは生まれ持った体質だから治らないと言っている人は山ほどいる。そんなことを信じる必要はない。治るか治らないかは自分で確かめれば良いのだ。そして、実際アトピーは治るのだ。ぜひ自分で確かめてみてください。)



衛生仮説とは


さて、先に出た、現代が清潔すぎるという話は、調べてみると「衛生仮説」というものからきているらしい。


日本クラブ診療所 診療所だよりから抜粋
衛生仮説
「1989年にStrachanが英国人を対象とした調査で花粉症の割 合が兄弟姉妹の数、特に年長の兄弟姉妹の数に反比例すること を報告し、幼少時の成育環境における細菌やウイルス感染頻度 の差が原因であると考察し、感染暴露が少ないつまり衛生的で あることがアレルギーの発症原因になるという意味で、衛生仮説 (Hygiene Hypothesis) と名付けたのが始まりです。」


先に挙げたような、アレルギー疾患は、現代が清潔すぎるのが原因であるという話は、この衛生仮説から来ているようである。


この仮説の真偽はわからないが、僕はこの仮説のうわべだけをとって、安易にアトピーの事例に当てはめるのには非常に問題があると思う。

特に、非常に問題のある当てはめ方は、アトピーの原因となりうるカビや細菌、ダニがある程度、環境中にあったほうが、アトピーになりずらいという当てはめ方だ。
これにより、衛生的な状態を保つための文明の利器を嫌い、カビ・細菌・ダニの除去をおろそかにすることは非常に危険だと思う。次からその理由を書きたい。


現代の生活環境が本当に衛生的なのか?



衛生仮説について様々な情報を読んでみると、意外なほど現代の生活環境が昔に比べ衛生的だとうことに関して疑問を持っている人がいない。


しかし、現代の生活環境はここ数十年の間に目まぐるしく変化しており、いたるところで問題が上がってきている。つまり、現代の生活環境はまだ、十分に検証されて洗練されたものではなく、変化に伴いたくさんの問題を含んでおり、今から洗練されていくような状況である。
一方で、従来あった、歴史ある生活環境というのは実際に人が何世代も生活することで十分に検証されており、問題のある生活環境を持った人は淘汰されて残っていないと考えられる。


このような状況で、現代の生活環境が昔の歴史ある日本の生活環境に比べ、衛生的であると本当に言えるのだろうか?


現代の生活環境の問題

特に、僕が問題にしたいのは、現代の高気密な住宅における、カビ・細菌も問題だ。
下記は 株式会社ニュープラン永井組のホームページ からの抜粋だ。

この業者が、過去にあった住宅の問題の事例を紹介している。
なんの変哲もない子供部屋だが、

ベッドをどけるとカビが繁殖していた。




こちらはタイル張りの浴室

タイルを剥がすと、壁が腐っていた。



その他、床下が腐っていた事例や、壁紙の下が腐っていた事例などが紹介されている。



これがどのくらい極端な例なのかはわからないのだが、現代のどんどん変革してる住宅事情においてはこのような想定していなかった不衛生な事例がでてくるのは当然だろう。
そして、このようなことはおそらく、日本の伝統的な機密性の低い住居では起こっていなかったであろうと思われる。




そして、これだけではない、みなさんは大抵の家の浴室にカビが生えているのはしっているだろうか。それにより、洗い立ての素肌にカビが付着する可能性のあることを。

クリーニグ業者のHPから抜粋。




また、ほとんどのエアコンには黒カビがびっしりと生えていることを知っているだろうか。それにより、僕らは毎日カビを浴び、カビを吸って生活していることを。

エアコンクリーニグ業者のHPから抜粋。


そして、洗濯機にカビが生えていることをしっているだろうか。それにより、梅雨時期など、洗濯物が乾きにくい時期には、素肌に触れる衣服やタオルにカビや細菌が繁殖してしまうことを。
Yahoo!知恵袋より抜粋



これらの問題はもちろん、歴史ある日本の暮らしでは起こらないことだ。
これらのことを考えると僕は現代の生活環境が本当に衛生的なのだろうかと疑問を持つのだ。
確かに、伝染病は画期的に減ったのだと思うし、寄生虫もほとんどいなくなったのだろう。しかし、それは衛生ということの一部であって、それ以外の部分で悪くなっているところがある可能性は十分あるのではないか。


なぜ昔の伝統ある日本の生活が不衛生だったと思うのか


大体、考えて欲しいのだが、現代の日本人は清潔すぎるという話に関して、日本人の性質が現代において急に変わるだろうか。現代の日本人が清潔なのであれば、過去の日本人も清潔だったのではないだろうか?


ただし、技術や文化の発達の問題で今よりできることは限られていたと思うが、その中で必死に清潔な環境を作ろうとしていたのではないだろうか。だから、すぐにみてわかるカビや細菌にはものすごく過敏に対処していたのではないかと思う。



さらに、よく考えれば、様々な医療や薬が手に入らなかった昔は、衛生状態がわるく、感染症になどなれば命に関わるはずだ。衛生環境をしっかり考えないものは生き残っていけなかったのではないか。今より確実にシビアだっただろう。


自分で考えられる衛生環境は今以上に神経質に作っていたのではないかと思う。そして、それをできなかった人は淘汰され、うまくできた人のみが生き残ってこれたのではないかと。



安易な不衛生は危険

現代の生活環境が不衛生である可能性があるのであれば、その点において衛生仮説のような考え方でそれを許容してしまうのは危険である。

不衛生で体が苦しんでいるのに、清潔だと思い込んで、もう少し不衛生くらいがいいのではないかと考えれば逆効果になってしまう。


過去の歴史から考えて、今とんでもなく汚い環境で暮らしている可能性だった十分あり得るのだ。


衛生仮説のような考え方を実践するのであれば、十分吟味した上で行動しなくてはいけない。深く考えず、衛生仮説の考えに流されて、普段の掃除や環境づくりがおろそかになるということはあまり良くないことだと思う。


アトピーを治せなければ淘汰される


そして、さらにこの話を進めて考えれば、生活環境が変化している今の時代で、それに適応してしっかりと生活環境を作っていけいない人は淘汰されるのではないかと思う。


僕は、アトピーは体へのカビ・細菌などの感染だと考えているが(アトピーの本当の原因とは?)、生活環境についてしっかりと自分で考え、どんどん変化していくライフスタイルの中で、自分なりの正しい生き方を探していくことができなければ、アトピーを治すことはできないと考えている。


そして、アトピーになれば、様々な行動が起こしにくくなることを僕は自分のアトピー経験で知っている。


そうなれば、何世代も時が過ぎればアトピーの人は今の世の中の変化に適応できなかった人として淘汰されてだんだんと減っていくのではないかと思う。



だから、アトピーを直そう


しかし、僕は自分の経験でアトピーは必ず直せると確信している。僕と同じ原因の人もいるだろうし、そうでない人もいるかもしれないが、自分で考え、様々なことにトライしていけば必ず正解が見つかると信じている。


僕が、アトピーをどう考えて、何を行ったら治ったのかは全部紹介するつもりだ。

これが、他の人の力に少しでもなればと思う。



2015年4月21日火曜日

アトピー治療としての掃除 エアコン編



①カビ・細菌・ダニなどが少ない住環境を整えるの中の一つして今回はエアコンについて書きます。

エアコンはカビの温床となりやすい家電製品です。
ほとんどのエアコンには黒カビが生えているといっても過言ではありません。

エアコンのカビは、冬の暖房時には内部が乾燥するので問題になりませんが、夏にはエアコン内部が常に濡れた状態となり、どんどんカビが生えます。そして、カビが生えたままで使用していると、部屋の中に常にカビが飛んでいる状態となり、アトピーにとって極めて悪い環境になります。

また、アトピー以外でもエアコンのカビによって夏型過敏性肺炎などの病気になることがあると言われており、アトピーの人はアレルギー性鼻炎や喘息など呼吸器系の病気を持っていることが多いので、その面でも気をつける必要があります。


エアコンのカビ対策に関しては様々なサイトで言われていることとほぼ同じことですが、私が行っている対策を書きます。

エアコンの清掃



エアコンの清掃は基本的には業者に頼むことになります。
高圧洗浄で様々な業者がでてくると思いますので、頼んでやってもらいます。何回かいくつかのところに頼みましたがどこも一生懸命やってくれて、それなりに綺麗になりました。

エアコンを清掃してもらうと本当にカビの溶けた真っ黒の水がやまほど出てきて、これを吸ってたのかと思うとくらっとします。
写真はクリーニング業者のページからです。

http://www.worldcleaner.jp/air-conditioner-cleaning/

エアコン清掃前後の比較


エアコンを清掃すると部屋のカビの数が減少し、アトピーに良い影響を与えます。
以下、クリーニング業者のHPより抜粋。

”調査対象とした戸建住宅のリビングルームには、5年間使用している家庭用エアコンが設置されています。はじめに、室内の空気中に浮遊するカビの数をエアーサンプラー(空中浮遊菌の測定機器)で測定しました。すると、この部屋には、空気1m3あたりに100~400程度のカビ胞子が浮遊していることが判りました。次に、エアコンを稼働した直後に浮遊カビ数を測定してみると浮遊カビは3.67倍に増加することが判りました。エアコンからカビが吹き出され、浮遊カビが増加したと考えられます。測定後、ハウスクリーニングの専門業者に依頼し、エアコン内部を殺菌クリーニングしました。クリーニング後、再び部屋の浮遊カビ数を測定し、同じようにエアコン稼働後の浮遊カビ数を測定しました。結果、浮遊カビ数はエアコン稼働前の0.87倍になり、やや減少していました。クリーニングによって、エアコン内部のカビが除菌され、吹き出された空気に含まれるカビが少なくなったようです”


しかし、通常のエアコン清掃だけではダメなことも

しかしながら、知っておかなくてはいけないのはカビがあまりに進行していると、高圧洗浄だけでは臭いが消えず、カビが残っていることがあります。実は一般的な高圧洗浄で落とせるのはエアコンの一部の汚れなのです。
実際にはドレンパンと呼ばれる水を排水する部分に非常にカビや細菌が繁殖しやすいのですが、ここは一部の業者しか掃除してくれません。さらに、エアコンには通常二つドレンパンがあり、ドレンパンを掃除してくれる業者でもそのうちの一つしかやってくれないことがほとんどです。完全に掃除するためには完全分解清掃を行っている非常にごく一部の業者に頼む必要があり、値段的にも時間的にも大変です。

通常のエアコン洗浄と完全分解(オーバーホール)の比較をしてるHPです。
ルームエアコンの現地洗浄とオーバーホールの比較実験


カビが進行しており、臭いが消えない場合などはそれなりに大掛かりな問題となってしまいます。
しかし、エアコンは本気で取り組まないといけない大事な要素なので、買い替えも視野にいれて対策を打つ必要が有ります。

カビの予防

そうならないために、エアコンは日頃からカビの予防を考えて運用することが重要です。

もっともカビに効果的なのは毎日エアコン内部を乾燥させることです。
カビの菌糸は乾燥させることで殺すことができます。カビの胞子は乾燥では死にませんが、毎日乾燥させることを継続させることで、胞子が菌糸になった直後に菌糸を殺すことができます。
菌糸が死ぬと、それ以上胞子が生み出されることはないので、カビの繁殖を食い止めることができます。


従って、エアコンを使用したら、送風で内部を乾燥させることが必要です。
エアコンのカビ対策のホームページにはよく2時間送風にすると書かれていますが、僕がよく参考にする本「住まいQ&A室内汚染とアレルギー」には、実際に測定した結果、2時間ではカビの抑制効果はイマイチで、6時間乾燥させるとカビをほとんど発生させない状態にできると書かれています。

夏場、毎日6時間乾燥させるのはきついのですが、出かけるときは送風にしてしっかり乾燥させる時間をなるべく多く取るのが良いと思います。


また、エアコンのカビ予防に、バイオ系の製品を使っても非常に効果的です。
僕は昔、夏場のアトピーがエアコンにこれを貼っただけで大きく改善したことがありました。エアコンに貼るだけで臭いも非常に少なくなりますので、エアコンが臭ってしまった時の応急処置としても非常によいと思います。







2015年4月20日月曜日

アトピーに効く市販薬① キップパイロール-Hi

僕が試した中で効果のあった/なかったアトピー市販薬を紹介していきたいと思います。

まずは、キップパイロール-Hiです。
宝塚で肌荒れを防ぐために舞台化粧の下地に使われていたとの話もある薬です。



僕の使用経験では

よく利用してた塗り薬で、傷になった部分や、手湿疹のひびわれ、また、口角炎で切れた部分などに効果があります。
亜鉛華軟膏などと同じく酸化亜鉛が入っていますが、他の酸化亜鉛系の軟膏のように肌に白く残りません。
また、独特の酸っぱいような匂いがします。

炎症が起きた際など、患部をよく洗って、これを塗って、ガーゼなど清潔で通気性の良い保護するものを貼っておけばだいたい治まります。

大変使い易い薬で、傷にも乾燥肌にもじゅくじゅく部分にもなにか困った時にはとりあえず頻繁に使ってました。
特にこれによる肌荒れなども起こらず、大体、何にでも効く良い薬です。


一方で、僕の場合、長くこれだけを塗り続けてもアトピー部位が治るということはありませんでした。
炎症が起きたときや悪化したときに塗ると改善がありましたが、その後、塗り続けても症状はそれ以上は良くならないという感じでした。

しかし、また別に書く予定ですが、他のものと組み合わせるとアトピーを治すのに役立ちます。
アトピーを治すための3つのことに書いている住環境づくりや体内の環境づくりを行った上で、
抗真菌薬のルリコンやラシミールといった抗真菌剤などと組み合わせることでアトピー部分の症状を治すのに一定の効果がでました。



製品の詳細

以下、キップパイロールの説明です。HPより引用。


”キップパイロール-Hiは古くから軽度のやけど、
切傷の家庭薬として愛用されている軟膏剤です。
3種類の殺菌有効成分(イソプロピルメチルフェノール、
フェノール、サリチル酸)を配合し殺菌力を
高めています。軟膏基剤は有効成分と配合バランスが良く、
切傷、軽度のやけどなどに高い効果をあらわし、
アウトドアや家庭の常備薬に最適です。”

効能】 軽度のやけど、切傷、すり傷、ひび、
あかぎれ、かみそりまけ、日やけ、
雪やけによる炎症。
【成分・分量】
 100g中
イソプロピルメチルフェノール
酸化亜鉛
サリチル酸
フェノール
0.1g
6.018g
0.056g
0.444g
【用法・用量】 疾患の程度により、適量を患部に塗布するか
またはガーゼ等にのばして貼付します。
【容量】 缶15g、缶40g、チューブ23g、ボトル500g

殺菌有効成分として、
①イソプロピルメチルフェノール
②サリチル酸
③フェノール
が入っています。


消毒剤マニュアルの資料から抜粋すると、

イソプロピルメチルフェノール(Isopropylmethylphenol)

【薬理作用】
作用機序:蛋白質の変性、細胞膜の破壊
適応菌種:細菌及び真菌に有効。

フェノール(Phenol)

【薬理作用】
作用機序:菌体蛋白質の凝固、不溶性蛋白塩の形成、細胞膜の破壊
適応菌種:グラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌及び真菌に有効。芽胞菌及び大部分のウイルスに対す る効果は期待できない。

おくすり110番から抜粋

サリチル酸

サリチル酸には、皮膚の角質を軟化させる作用や、水虫の菌(白癬菌)をおさえる作用があります。軟膏や液剤、あるいは絆創膏に製剤して、乾癬や角化症、イボやタコ、ウオノメ、水虫などの治療に用いられています。



いずれも、細菌・真菌に効果があるもので、細菌・真菌・その両方が繁殖しているなど様々なケースで一定の効果があると思います。
しかしながら、これらの成分には真菌に対して水虫の最新薬のようなすぐれた効き目はないので、角質に入った真菌に対しては効果は限定的だと思います。








2015年4月16日木曜日

アトピー治療としての掃除 浴室編






浴室は住居の中でもっともカビ・細菌が発生しやすい場所です。毎日非常に高い湿度になるため、カビ・細菌を防ぐのは難しく多くの家庭で風呂にカビ・細菌の発生があります。

また、浴室は汚れや皮脂を落とした後の無防備な肌が露出するところなので、カビ・細菌の発生があるとそこにカビや細菌が直接触れてしまうことになり、強烈な免疫反応を引き起こすことになります。

そのため、アトピーを治すにあたって、浴室を清潔に保つことがとても重要なのです。



生えているカビ・細菌を落とす

浴室はカビ・細菌の巣窟です。すこしでもいるようなら徹底的に掃除しなくてはいけません。



塩素系カビ取り剤

まずは、塩素系のカビ取り剤の使い方について。
浴室のカビ対策サイトを紹介します。
塩素系の代表はカビキラーでしょうか。

壁や床、広く使いたいところには通常のカビキラー。



天井近くなど、垂れてきてしまうところや、タイルの目地にはジェル状になっているものを用います。



10から30分置いてから水で流せば、カビが落ちます。
塩素系は換気は必須、皮膚につかないように手袋などしっかりして行ってください。

以上が、塩素系。塩素系は酸性の洗剤とまぜると有毒ガスがでるので使用は要注意ですが、とても良く落ちます。


酸素系カビ取り剤

また、塩素系以外だと酸素系漂白剤を使っても掃除できます。
僕は重曹と過酸化ナトリウムと水を混ぜてペースト状にしたものをよく使いました。




過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤の主な成分で、
水に混ぜると強力な殺菌効果を持つので、壁などに塗るために重曹と水を混ぜて、カビに塗り、10から30分したら水で洗い流すとカビが落ちます。


気をつけるところ

すぐカビが見える壁やタイルの目地なのの他に排水溝も徹底的にやったほうが良いです。
塩素系パイプクリーナーで掃除すれば基本ピカピカになるはです。




しかし、どうしても落とせないところも・・・

浴室で難しいのは、なんといっても換気扇の中にカビが生えた場合です。僕は過去に一回経験があって、お手上げ状態でした。結局、引っ越すことで回避して、それから換気扇だけには絶対カビを生やさないように換気は徹底的に気をつけることにしてます。



カビを予防する

加えて、カビを落としきった後は、カビの予防をしておくのが良いと思います。
掃除後の予防方法としては燻煙材系のものとバイオ系のものがあります。


アトピーの方は燻煙材は化学物質のイメージで使いたくないと思うのではないでしょうか。僕もあまり使いたくなかったのですが、カビの方がはるかに体に悪いと考えて、細心の注意を払って使いました。

バイオ系


バイオ お風呂のカビきれい

バイオ系の商品は細菌たくさん売っています。カビを抑えるバチルス菌などの菌が入っており、カビを抑制する効果があります。
いずれも、効果はあると思います。



日常的なカビ予防


風呂上りにシャワーで熱いお湯を床や排水溝などにかけておくとカビを減らす効果があります。冷水をかけるのが良いという話もありますが熱いお湯のほうがいいのではないかと思っています。熱いお湯を出すことでシャワーヘッドも殺菌されるので良いと思います。


プラスして浴室は基本的には24時間換気が望ましいです。乾燥する時間を1日1時間は作るようにしないとカビが発生してしまう可能性は高いと思います。逆に、1日一回しっかり乾燥させておけば、カビの菌糸は殺すことができます。カビの胞子は乾燥だけでは殺せませんが、菌糸は乾燥で殺すことができるので、毎日乾燥させるようにすれば、胞子が菌糸になったタイミングで殺すことができるので、カビの発生を抑えることができます。
そのため、風呂は継続的に毎日乾燥させることが重要です。



浴室のカビは本当に重要



浴室のカビは体を洗った直後に皮膚についてしまうので、発生しているとアトピーには致命的なのです。しかも、浴室は家の中でダントツでカビが生えやすい場所なので、かなり力を入れなくてはいけないところです。
浴室のカビを落としたらほとんどアトピーが治ったという話すらあるほどです。



浴室の掃除、しっかりやってみてください。これだけでアトピーが良くなるのを感じる人もいると思います。

アトピーと塩素② ハイター風呂(塩素風呂)について

以前に、アトピーと塩素でアトピーの塩素原因説は間違っているのではないかと書いた。
ここでは、もう少し踏み込んで僕の意見を書きたいと思う。


あまり受け入れてもらえないと思うが、実は塩素はアトピーに良い



まず、多くのアトピーの人、アトピーの子供の親御さんには受け入れられないと思うのだが、ぶっちゃけて僕の経験上、塩素はアトピーに良い。アトピーというか、ニキビにも肌荒れにも美肌にまで良い。


と、その前に、ここでいう塩素とは


一応、補足すると、ここで塩素といっているのは次亜塩素酸ナトリウムのことで日本でメジャーなところでいうとハイターの主成分である。ちなみに、プールに消毒で入れているのも次亜塩素酸ナトリウム、水道水に入っているのも次亜塩素酸ナトリウムである。


なぜ塩素がアトピーに良いの?


塩素がなぜアトピーにいいかについては僕は次のように考えている。まず、僕はアトピーの本当の原因①に書いた通り、アトピーの原因をカビや細菌などの感染と考えている。

カビや細菌の感染により、それを取り除くために免疫が外部のものに過敏になっている状態がアトピーだ。

そして、次亜塩素酸ナトリウムはカビキラーに入っていることからもわかる通りカビにも効くし、細菌にも殺菌効果が有る。
つまり、塩素は肌の表面からアトピーの原因となるカビや細菌を除去する効果があるのだ。また、抗生物質ではないため、耐性菌ができることもなく継続的に効果が保たれるのだ。


僕の経験でもそうだった


僕はアトピーが重く、いろいろなアトピー対策を試していた時期には塩素はなるべく避けるようにしていた。家のすべての水道に浄水器をつけ、シャワーにも根元とシャワーヘッドと二重に浄水器をつけていた。しかしながら、それでアトピーが改善することはなかった。

そして、時が経つにつれて、僕のアトピーに対する考え方が変わっていき、やがて、僕は家のすべての浄水器をやめた。しかし、アトピーは全く悪化することはなかった。さらには、後述するハイター風呂(塩素風呂)まで行うようになり、結果、僕のアトピーは改善する方に向かっていったのだ。


アメリカでは



このことに関連して、このようなことがある。実は、アメリカではアトピーの治療法としてよくBleach Bath つまり、塩素風呂が普通にいろいろなところで紹介されているのだ。
アメリカではアトピー患者に黄色ブドウ球菌などの、菌が多いという情報から患部の殺菌に日本より力をいれており、このような方法の紹介やその効果がたくさんでてくる。
日本では塩素がアトピーに良いというのはおかしく聞こえるかもしれないが、場所が変わればではそんなにおかしな話ではないのだ。


日本の現状の捉え方


ちなみに、日本ではほとんど塩素はアトピーに悪いという意見で埋め尽くされており、本来にアトピー以前に気をつけなくてはいけないカビ・細菌など感染する可能性のあるものをかなり軽視しているのがわかる。

ちなみに僕が調べる限り、塩素がアトピーに悪いという意見は超短期的にアトピーの部分が痒くなるという話だったり、塩素は体に毒だという一点押しで科学的根拠を欠いた主張だったり、日本の塩素濃度の高さのみに着目してそれが本当に悪いのかについては議論しないような主張だっりと、イマイチ根拠に欠ける意見が多いように思う。

科学的視点で長期的に見たときに本当に良いのか悪いのかを議論しているようことはほとんど出て来ないように感じる。

イメージだけの議論から脱却して、科学的視点・実体験に基づいて本当に良いもの、悪いものを考えなくてはいけないのではないだろうか。僕は日本にはびこる多くのイメージを基にした考え方が、アトピーを複雑な病気にしてしまっている大きな原因であると思う。


先入観からの脱却


実際、僕の経験上、肌をきれいにするのに高額な肌にやさしいいろんな成分が入ったクリームなんかより、塩素が効いてしまうことがあるのだ。これは非常にショッキングであり、多くの人は受け入れられないだろう。というか、僕も塩素避けることを何年もやっていて、その頃は塩素に触るのにとにかく嫌悪感があった。


しかしながら、僕はアトピーを治す上では、今までの先入観を脱却して、新しいステージにジャンプすることが必要であると思う。そして、それこそが僕が本当に書きたいことでもある。
であるから、受け入れることに抵抗があることでも一度、頭をからっぽにして考えてもらいたい。


塩素風呂、ハイター風呂について



僕は実は未だにたまに塩素風呂をたまにやっている。ネットを見てもらえば、そう多くはないが、日本でもやっている人はおり、日本ではハイター風呂と呼ばれていることが多い。

これをやると体がすっきりして気持ちいいのだ。はじめは肌に違和感を覚えることもあるかもしれないが、何回かやっていると慣れてなんともなくなる。
これをやって、しっかり洗濯した服を来て、掃除したての部屋にいると僕はなんとも爽快な気分になるのだ。


やり方




風呂にハイターをキャップ一杯か二杯いれるだけ。

やり方はすごく簡単。コストも全然かかりません。風呂にハイターをキャップ一杯か二杯いれるだけ。あとは普通に風呂に浸かって、シャワーで出るとき洗い流せばOKだ。

入った後で、しばらくすると本当に体がすっきりするのがわかって気持ちが良い。これだけアトピーが完全に治るまではいかないのだが、カビや細菌を抑える一つの方法として知っておくと良い方法である。




他の方法もどんどん、本当に効くアトピーの治し方に書いていく予定である。他の方法と併用して用いれば、この方法もものすごく有効に機能し、アトピーの完治へ大きく役立つはずである。

2015年4月8日水曜日

①カビ・細菌・ダニなどが少ない住環境を整える





アトピーを完全に治すための3つのコトでアトピーを治すためには、


①カビ・細菌・ダニなどが少ない住環境を整える
②口内・腸内・鼻腔内のカビ・細菌の状態を整える
③ 肌からカビ・細菌の感染を取り除き肌の状態を整える


これらのことが必要と書きました。理由はアトピーの本当の原因とは?を。

今回はこのうちのカビ・細菌・ダニなどが少ない住環境を整えるについて書きます。
この住環境を整えるということはアトピーの治療の肝です。しっかりやっているようでも、方法が適切ではないことが多いと思います。とくに、医者が手を出せないとこなので、自分でしっかりとやる必要があるところでもあります。



カビ・細菌はどこにいるか




カビ・細菌は基本的には水周りが多いと思いますが、湿度が高い時は部屋の床や壁などどこにでも生えてしまいます。床下があるところはそこに生えるという話もあります。状況に応じてすみずみまでやらなくてはいけませんが、ここでは特に僕の症状が大きく改善したところを紹介したいと思います。


カビ・細菌の掃除に関しては世の中には良いページがたくさんあります。アトピービジネスやアフィリエトであふれているアトピー関連ページを見るより、カビ掃除のページを見た方がよっぽど有益なんではないかと思うくらいです。


パートに分けて幾つか紹介したいと思います。
それぞれについて、順次リンクをつけて詳細を書きます。


浴室
カビの巣窟である浴室。浴室のカビ・細菌は体を洗った後の皮膚に直接つくので、アトピーの症状にものすごく影響があります。

エアコンは最悪の家電製品です。ほぼ必ず黒カビがいます。現代人はエアコンにより多量にカビを浴びる生活になっているのです。

ふとん関連は特にダニです。カビもいます。ダニが発生するとアトピーはびっくりするほど悪化します。しかし、ふとんは買い替えればよいので対策は楽です。

洗濯機もカビの温床となっているところの一つ。衣服はもちろんバスタオルにも大体カビ・細菌がついており、体を
洗った後思いっきりつきます。一回、バスタオルで体を拭いた直後に肌が真っ赤に腫れ上がったことがあります。もう一度風呂に入って、キッチンタオルで拭いたら治りました。

キッチン・トイレ・部屋
キッチンもトイレも水周りでカビも細菌も繁殖します。排水溝も綺麗にするとアトピーが良くなることがあります。部屋にカビが生えた経験がある場合は、それなりの対策が必要かもしれません。

加湿器・除湿機
加湿器はカビ・細菌の生えないものを。除湿機は上手く使えばアトピーの症状抑制にものすごく有効です。


以上について、しっかりと対策をとればアトピーの症状はかなり改善するのではないかと思います。
これが、アトピー治療の①カビ・細菌・ダニなどが少ない住環境を整える、最も基本的なところです。
これだけで、完治と思うくらい症状が良くなる人も多いと思います。



また、これだけやるのは大変だとい人は最初に本当に住環境が影響していることを調べる意味で、本当に効くアトピーの治し方 「引っ越し療法」のススメに書いたとおり、一時的な引っ越しで様子を見てみるのがよいと思います。



これが、終わって、初めて体の症状への治療が有効性を持ってきます。
次に、②③の具体的な症状への治療について詳しく書きたいと思います。

アトピーと塩素は本当のところ関係あるのか?

アトピーと塩素



水道水の塩素はアトピーの原因だと頻繁にいわれるものの一つだろう。僕も塩素なのではと長い期間思っていて、水道水に一切触れない生活を送ったこともあるし、浄水器は飲料用からシャワー用までいろんなものを試した。何しろ20年もアトピー歴があるので、塩素についても浄水器も何種類試したことか。

その僕が、これまでの経験を踏まえて思うところを書きたい。



実際は関係ないのでは?

結果からいうと、少なくとも僕にはあんまり効果はなかったのだ。本当にいろいろためした。一時期はミネラルウォーターやRO水で体を洗って、料理を作ってたこともあったが、効果はさっぱりだったのである。多少ならば、効果があったように思うこともあったが、いずれもわずかなもので、おそらくプラシーボや体調による誤差だろうと思っている。基本的には何も変わらず、アトピー対策の終盤何年かは塩素対策は何もやっていなかった。



塩素原因説への疑問



塩素原因説への基本的な疑問として、日本人すべての人が塩素にふれているはずなのに、アトピーになるのは一部の人だということがある。多くの人に全く影響がないのにアトピーの人にここまで顕著に影響がでるだろうか。


確かに、アトピーの人だけに塩素アレルギーがあるとい可能性はあるのだが、それは何にでも成り立つ論理であって、それ自体が根拠にはならない。別に、排気ガスをアトピーの原因として、アトピーの人には排気ガスアレルギーがあるという論理にしてもよいし、農薬が原因でアトピーの人には農薬アレルギーがあるでもよいだろう。油のなんとか酸が悪いとか、米に含まれる炭水化物が悪いとかいくらでも同じようなことが言えるだろう。


どうも塩素説を力説するのはよく聞くが、納得出来る根拠が少ない。日本は水道水の塩素濃度が高いからアトピーが多いといっても、塩素を使ってないヨーロッパの国だって、先進国はのきなみアトピーの発症率が高いのであまり根拠になっていないのではと思う。


塩素説へのさらなる疑問

そして、塩素説の最も重大な問題は最初にも書いたが塩素を除去しても治らないということだ。
基本的にいえば塩素が原因ならテストも治療も簡単にできる。塩素を減らせば確実に効果が出るはずだ。僕は生活で触れる水に関して、できるかぎり塩素チェックをして塩素を含む水に触れないようにしていたことがあるが、大した改善はしなかった。
そして、アトピーが治った今は塩素が入ったプールについて入っても特になんともない。アレルギー反応の予兆のようなわずかな違和感もないのだ。


そもそも塩素説の発祥は




そもそも塩素説が根強く支持されているのは、シャワーを浴びたときやプールに入ったときにアトピーの部分が痒くなるということが根本にあるのだと思う。これは確かになる。
ただし、だからと言ってそれが原因だと捉えるのはいささか早計であると思う。

アトピーの部分は基本的に何に対しても敏感になっているので、大抵何をつけても痛いか痒いかかの反応が起きるようの気がする。塩素をアトピーの部分につけることが良いか悪いかは難しいところがあって、直接つけないほうがいいということもあると思うが、それで塩素が根本原因であるというにはかなり飛躍があるだろう。


僕は以下に書いた通り、アトピーはカビや細菌・ダニなどの微生物ではなかと考えている。皆さんはどう考えるだろうか。ぜひ読んでみてほしい。


アトピーの本当の原因とは?


そして、アトピーと塩素の関係について、さらに思っているところを、書いている。
アトピーと塩素② ハイター風呂(塩素風呂)について