2015年4月21日火曜日

アトピー治療としての掃除 エアコン編



①カビ・細菌・ダニなどが少ない住環境を整えるの中の一つして今回はエアコンについて書きます。

エアコンはカビの温床となりやすい家電製品です。
ほとんどのエアコンには黒カビが生えているといっても過言ではありません。

エアコンのカビは、冬の暖房時には内部が乾燥するので問題になりませんが、夏にはエアコン内部が常に濡れた状態となり、どんどんカビが生えます。そして、カビが生えたままで使用していると、部屋の中に常にカビが飛んでいる状態となり、アトピーにとって極めて悪い環境になります。

また、アトピー以外でもエアコンのカビによって夏型過敏性肺炎などの病気になることがあると言われており、アトピーの人はアレルギー性鼻炎や喘息など呼吸器系の病気を持っていることが多いので、その面でも気をつける必要があります。


エアコンのカビ対策に関しては様々なサイトで言われていることとほぼ同じことですが、私が行っている対策を書きます。

エアコンの清掃



エアコンの清掃は基本的には業者に頼むことになります。
高圧洗浄で様々な業者がでてくると思いますので、頼んでやってもらいます。何回かいくつかのところに頼みましたがどこも一生懸命やってくれて、それなりに綺麗になりました。

エアコンを清掃してもらうと本当にカビの溶けた真っ黒の水がやまほど出てきて、これを吸ってたのかと思うとくらっとします。
写真はクリーニング業者のページからです。

http://www.worldcleaner.jp/air-conditioner-cleaning/

エアコン清掃前後の比較


エアコンを清掃すると部屋のカビの数が減少し、アトピーに良い影響を与えます。
以下、クリーニング業者のHPより抜粋。

”調査対象とした戸建住宅のリビングルームには、5年間使用している家庭用エアコンが設置されています。はじめに、室内の空気中に浮遊するカビの数をエアーサンプラー(空中浮遊菌の測定機器)で測定しました。すると、この部屋には、空気1m3あたりに100~400程度のカビ胞子が浮遊していることが判りました。次に、エアコンを稼働した直後に浮遊カビ数を測定してみると浮遊カビは3.67倍に増加することが判りました。エアコンからカビが吹き出され、浮遊カビが増加したと考えられます。測定後、ハウスクリーニングの専門業者に依頼し、エアコン内部を殺菌クリーニングしました。クリーニング後、再び部屋の浮遊カビ数を測定し、同じようにエアコン稼働後の浮遊カビ数を測定しました。結果、浮遊カビ数はエアコン稼働前の0.87倍になり、やや減少していました。クリーニングによって、エアコン内部のカビが除菌され、吹き出された空気に含まれるカビが少なくなったようです”


しかし、通常のエアコン清掃だけではダメなことも

しかしながら、知っておかなくてはいけないのはカビがあまりに進行していると、高圧洗浄だけでは臭いが消えず、カビが残っていることがあります。実は一般的な高圧洗浄で落とせるのはエアコンの一部の汚れなのです。
実際にはドレンパンと呼ばれる水を排水する部分に非常にカビや細菌が繁殖しやすいのですが、ここは一部の業者しか掃除してくれません。さらに、エアコンには通常二つドレンパンがあり、ドレンパンを掃除してくれる業者でもそのうちの一つしかやってくれないことがほとんどです。完全に掃除するためには完全分解清掃を行っている非常にごく一部の業者に頼む必要があり、値段的にも時間的にも大変です。

通常のエアコン洗浄と完全分解(オーバーホール)の比較をしてるHPです。
ルームエアコンの現地洗浄とオーバーホールの比較実験


カビが進行しており、臭いが消えない場合などはそれなりに大掛かりな問題となってしまいます。
しかし、エアコンは本気で取り組まないといけない大事な要素なので、買い替えも視野にいれて対策を打つ必要が有ります。

カビの予防

そうならないために、エアコンは日頃からカビの予防を考えて運用することが重要です。

もっともカビに効果的なのは毎日エアコン内部を乾燥させることです。
カビの菌糸は乾燥させることで殺すことができます。カビの胞子は乾燥では死にませんが、毎日乾燥させることを継続させることで、胞子が菌糸になった直後に菌糸を殺すことができます。
菌糸が死ぬと、それ以上胞子が生み出されることはないので、カビの繁殖を食い止めることができます。


従って、エアコンを使用したら、送風で内部を乾燥させることが必要です。
エアコンのカビ対策のホームページにはよく2時間送風にすると書かれていますが、僕がよく参考にする本「住まいQ&A室内汚染とアレルギー」には、実際に測定した結果、2時間ではカビの抑制効果はイマイチで、6時間乾燥させるとカビをほとんど発生させない状態にできると書かれています。

夏場、毎日6時間乾燥させるのはきついのですが、出かけるときは送風にしてしっかり乾燥させる時間をなるべく多く取るのが良いと思います。


また、エアコンのカビ予防に、バイオ系の製品を使っても非常に効果的です。
僕は昔、夏場のアトピーがエアコンにこれを貼っただけで大きく改善したことがありました。エアコンに貼るだけで臭いも非常に少なくなりますので、エアコンが臭ってしまった時の応急処置としても非常によいと思います。







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