2015年4月20日月曜日

アトピーに効く市販薬① キップパイロール-Hi

僕が試した中で効果のあった/なかったアトピー市販薬を紹介していきたいと思います。

まずは、キップパイロール-Hiです。
宝塚で肌荒れを防ぐために舞台化粧の下地に使われていたとの話もある薬です。



僕の使用経験では

よく利用してた塗り薬で、傷になった部分や、手湿疹のひびわれ、また、口角炎で切れた部分などに効果があります。
亜鉛華軟膏などと同じく酸化亜鉛が入っていますが、他の酸化亜鉛系の軟膏のように肌に白く残りません。
また、独特の酸っぱいような匂いがします。

炎症が起きた際など、患部をよく洗って、これを塗って、ガーゼなど清潔で通気性の良い保護するものを貼っておけばだいたい治まります。

大変使い易い薬で、傷にも乾燥肌にもじゅくじゅく部分にもなにか困った時にはとりあえず頻繁に使ってました。
特にこれによる肌荒れなども起こらず、大体、何にでも効く良い薬です。


一方で、僕の場合、長くこれだけを塗り続けてもアトピー部位が治るということはありませんでした。
炎症が起きたときや悪化したときに塗ると改善がありましたが、その後、塗り続けても症状はそれ以上は良くならないという感じでした。

しかし、また別に書く予定ですが、他のものと組み合わせるとアトピーを治すのに役立ちます。
アトピーを治すための3つのことに書いている住環境づくりや体内の環境づくりを行った上で、
抗真菌薬のルリコンやラシミールといった抗真菌剤などと組み合わせることでアトピー部分の症状を治すのに一定の効果がでました。



製品の詳細

以下、キップパイロールの説明です。HPより引用。


”キップパイロール-Hiは古くから軽度のやけど、
切傷の家庭薬として愛用されている軟膏剤です。
3種類の殺菌有効成分(イソプロピルメチルフェノール、
フェノール、サリチル酸)を配合し殺菌力を
高めています。軟膏基剤は有効成分と配合バランスが良く、
切傷、軽度のやけどなどに高い効果をあらわし、
アウトドアや家庭の常備薬に最適です。”

効能】 軽度のやけど、切傷、すり傷、ひび、
あかぎれ、かみそりまけ、日やけ、
雪やけによる炎症。
【成分・分量】
 100g中
イソプロピルメチルフェノール
酸化亜鉛
サリチル酸
フェノール
0.1g
6.018g
0.056g
0.444g
【用法・用量】 疾患の程度により、適量を患部に塗布するか
またはガーゼ等にのばして貼付します。
【容量】 缶15g、缶40g、チューブ23g、ボトル500g

殺菌有効成分として、
①イソプロピルメチルフェノール
②サリチル酸
③フェノール
が入っています。


消毒剤マニュアルの資料から抜粋すると、

イソプロピルメチルフェノール(Isopropylmethylphenol)

【薬理作用】
作用機序:蛋白質の変性、細胞膜の破壊
適応菌種:細菌及び真菌に有効。

フェノール(Phenol)

【薬理作用】
作用機序:菌体蛋白質の凝固、不溶性蛋白塩の形成、細胞膜の破壊
適応菌種:グラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌及び真菌に有効。芽胞菌及び大部分のウイルスに対す る効果は期待できない。

おくすり110番から抜粋

サリチル酸

サリチル酸には、皮膚の角質を軟化させる作用や、水虫の菌(白癬菌)をおさえる作用があります。軟膏や液剤、あるいは絆創膏に製剤して、乾癬や角化症、イボやタコ、ウオノメ、水虫などの治療に用いられています。



いずれも、細菌・真菌に効果があるもので、細菌・真菌・その両方が繁殖しているなど様々なケースで一定の効果があると思います。
しかしながら、これらの成分には真菌に対して水虫の最新薬のようなすぐれた効き目はないので、角質に入った真菌に対しては効果は限定的だと思います。








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